ボートレースは体重が
軽ければ軽いほど有利な競技です。
男子、女子共に
最低体重制限が設定されており
2020年4月現在は
男子51kg、女子47kgですが
11月1日からは
男子52㎏、女子47㎏に
変更となります。
今回は体重がレースに及ぼす影響と
選手の減量、増量の
苦悩についても伝えます。
最後には舟券作戦に
役立つ要素も
盛り込んでありますので
最後まで読んで下さい。
タップできる【目次】
男子最低体重引き上げの理由
日本モーターボート競走会は
2020年11月1日以降を
初日とする競走から
男子選手の最低体重を
現行の51kgから52kgに
引き上げます。
引き上げの理由は２つあります。
現在、男子選手の
平均体重が約54kgとなっていて
男子選手の平均体重と
最低体重との差が
大きい事が１つ。
それと厚生労働省の
統計データにおける
日本人男性の平均体重との差も
大きい状況にあり
選手の健康維持と身体能力発揮による
事故防止が目的の２つです。
ちなみに女子選手は
現行の47kgのままで変更はありません。
体重差がレースに与える影響
体重差があると
実際にどのような影響が
あるのかを解説していきます。
体重が軽いと
ボート接水面積が少なくなり
水の抵抗が減って
加速しやすくなります。
体重が重いと
デメリットはついて回ります。
ボート接水面積が多くなるので
水の抵抗が増えて
加速に時間がかかります。
ＭＡＸスピードも
軽量選手には
当然負けてしまいます。
それに加えて
ターンから立ち上がりの出足がない。
単純計算ですが
体重差が5kg違うと
1艇身負ける。
タイムでいうと0.15秒です。
レースは3周で行われるので
3艇身負ける事になるのです。
かなり大きな差になりますよね。
体重が重いので機力面でも劣勢
なので成績が悪くなる。
メリットは
風が強い時と水面が荒れている時には
体重があるためターンが安定します。
風に負けないので
艇も安定させることが出来ます。
軽量のほうがメリットが多いため
レーサーは最低体重制限
ギリギリまで減量するのです。
レーサー減量苦と増量苦
男子では高身長な選手も
たくさんいますし
現行の51㎏まで体重を落とすのは
非常に苦しいのです。
仮に170㎝の選手で
あると一般的には
63.5㎏が理想体重です。
51㎏までに落とすと
12.5㎏の減量を行うことになります。
理想の体重から
12.5㎏落とすことは
かなり厳しいことあることが
わかっていただけると思います。
減量をすると体調を壊すことにもつながるので
体調面を考慮しある程度の減量に留める選手もいます。
次に増量についてです。
ボートレーサーは最低体重制限が
設定を下回ると
通称オレンジベストといって
500ｇ単位のおもりを着用し
最低体重まで引き上げて
レースに臨みます。
女子選手に多いのですが
身長の低い小柄な女子選手は
食事トレーニングで体重を増やす
増量の苦しみもあるのです。
オレンジベストを身に着けるのですが
おもりのついたベストが
ボートの操縦に
与える影響は非常に
大きいと言われています。
わずか500ｇの重量ですら
着用を嫌がる選手もいます。
たた食べるだけで
体重を増やしたとしても
レースで身体が思うように
動なくなるそうです。
軽すぎても
増量の苦しみを抱えている
選手もいるのです。
最後に
今回はボートレーサーの
体重について解説してみました。
舟券作戦の参考にするなら
・選手の体重をチェック
・荒れ水面なら重量級の選手の方が艇が安定する。
・5㎏差があれば直線で1艇身かわる。
以上の事を覚えておいてください。
