待機行動違反により
減点7点といった審判放送を
聞いたことがありませんか?
また出走表に
待機行動違反減点7と
記載がされてあったりします。
待機行動違反とは何なのか?
最後まで読むと待機行動について
理解出来るように調べたので
皆さんと共有したいと思います。
タップできる【目次】
フライングスタート方式
待機行動の説明をする前に
ボートレース特有の
スタート方式について
簡単に説明します。
ボートレースのスタートは
よーいドンでスタートする事が出来ません。
なぜならばボートレースのモーターは
一度エンジンを掛けると止める事が出来ず
勝手に前に進んでしまうため
全艇同じ位置に並んで
同じスタートが出来ません。
なのでスタート時間のタイミングを合わせて
スタートラインを通過しなくてはいけない
フライングスタート方式を採用しています。
スタート時間より前に
スタートラインを超えるとフライング。
スタート時間より遅く
スタートラインを超えると
出遅れとなり失格処分となります。
待機行動とは?
まず待機行動について
説明をしていきます。
待機行動はスタートするまでの
コース取りの事を表します。
ピットアウトからスタートするまでの
間のことを待機行動と表します。
ですので
待機行動=選手のコース取り
と覚えてもらうとわかりやすいです。
その待機行動(コース取り)に
関してのルールは
今までいくつものルール改定や変更が
行われてきました。
選手はピットアウトすると
約1分40秒〜1分50秒ほどの
待機行動時間があります。
2020年5月現在のルールでは
選手は好きなコースに進入し
有利なコースを取る事が出来ます。
選手はピットアウトすると
枠番に限らず
好きなコースを取りに
行くことが出来ます。
ですが待機行動には
細かなルールがあり
それを破ると
待機行動違反として
ペナルティーが科せられます。
その理由としては
待機行動に厳しいルールがなければ
選手はやりたい放題で
コース取りは無茶苦茶になり
公正なレースが成立しないからです。
待機行動違反とは?
待機行動中には細かなルールが設定されてます。
どんなルールがあるのかを説明していきます。
適正な間隔
・インコースに入ろうとする艇が
2マークとの間隔を空けすぎる。
・2〜5コースに入る艇が
隣接する内艇との間隔を空けすぎる。
これはスタートする位置が
深くなる事を避けるために
ずっと艇を横に流して
助走距離を稼いだりするのを
防止する為です。
ちなみに1号艇は
ターンマークを左横にみて
3艇身以上空くと
待機行動違反となります。
ターンマーク・ネトロンへの接触禁止
まずネトロンというのは
ターンマークとオレンジブイの間に
浮かんでいる棒の事です。
ターンマークや
ネトロンを手でつかんだり
接触する事です。
わざと艇をターンマークや
ネトロンにぶつけたり
手でつかんだりすると
減速するので助走距離を
稼ぐ事が出来ますが
それを禁止しています。
モーターの停止
故意にエンストをさせる行為。
そのままの意味です。
わざとエンストをさせて
助走距離を稼ぐ事を禁止しています。
よくみられる光景ですが
スロー状態で艇を流していると
エンストはよく起こります。
その場合は速やかに
エンジン再始動して
コース復帰を行えば
待機行動違反にはなりません。
割り込み
他艇が150m見通し線に
達した後内側に進入する。
まず150m見通し線は
第二ターンマーク横と
覚えておいてください。
なので第二ターンマークに
艇が向いてるのに
内側からコースを取る事を
禁止しています。
追突等
追突や失速により
他艇に支障を生じさせる。
ライバル艇を後ろから押して
助走距離を短くさせたりする行為を
禁止しています。
転舵
接近している他艇に向けて転舵し
他艇の進路に支障を生じさせる。
まず転舵に関して説明すると
転舵=大きく舵をきる
と覚えておいて下さい。
進路妨害とも言えるのですが
進入コースが決まったら
転舵し他のコースに進入している
選手を邪魔する事を禁止しています。
右方向への転舵
低速航走中に右転舵する。
これは助走距離を稼ぐ為に
右方向に艇を向ける事を
禁止しています。
逆航走
ボートの先端をスタートラインに向けた後
再度スタートラインと反対方向に航走する。
そのままの意味です。
逆方向に艇を向ける事を禁止しています。
よくある待機行動違反事例
転舵は2回まで
ピットアウトから
スタートするまでに
転舵は2回までと決まっています。
オレンジブイ(小回り防止ブイ)
をまわって
スロー状態になるまでに1回。
ちなみにスロー状態は
AT車で例えると
Dにギアを合わせて
アクセルもブレーキも
離している状態だと思って下さい。
ターンマークをまわる時に
1回の合計2回です。
よくある待機行動違反は
ハンドルを2回以上切ってしまったり
2回目のハンドルを切りすぎて
スタートラインに正対出来なくなり
右にハンドルを戻さないといけなくなり
やむなく切って右転舵を
取られる事が多いです。
ターンマーク空けすぎ
1号艇の時によくみられる
待機行動違反事例です。
注意:前付け艇がある場合は異なります。
スロー状態で艇を進めている場合は
1号艇はターンマークから
3艇身以内でインコースに
入らなければなりません。
3艇身以上離れると
ターンマーク空けすぎによる
待機行動違反となります。
2〜5コースに入る選手も
等間隔で進入を
行わなければなりません。
2〜5コースの場合は
左隣の選手から
2艇身以内となります。
最後に
今回は待機行動違反について調べてみました。
まだまだ細かいルールはありそうなのですが
正確でない為書いていません。
最後になりますが
一節間に待機行動違反の
ペナルティですが
1回目が減点7
2回目が賞典除外
3回目が即日帰郷
となります。
かなり厳しい処分といっても
過言ではないですね。
それだけ公正なレースを
ファンに届けようと
してくれてるのだと思います。
またコメントの方で
こんな待機行動違反もあるよとか
頂けたら嬉しいです。