ボートレース鳴門で行われた
SGオーシャンカップは
峰竜太が今年11回目となる優勝で幕を閉じました。
もはや無双状態へと突入している峰選手ですが
今後は野中和夫氏が持つ年間最多優勝回数の記録更新と
年末のグランプリ制覇へ向けて走っていくでしょう。
とんでもない選手を我々は見ているのかもしれません。
今回は鳴門SGオーシャンカップの振り返りとなる
色々なことについて書いていきたいと思います。
タップできる【目次】
地元唯一の田村隆信
今回のオーシャンカップは
実にドラマがたくさんありました。
まず、地元で孤軍奮闘していた田村隆信が
初日ドリームからいきなりの大整備を施し
2コース差しでドリームを制すと
勝利者インタビューでは
「後はペラの調整でなんとかなる」
と見事に低調機を復活させました。
2日目も5着、1着とし
得点率上位に名を連ねます。
ところが3日目、1走目に4コースから
0.01の痛恨のスリットオーバーで
戦線離脱してしまいました。
3日目後半レースは3コースから
まくり差して1着と
フライングが悔やまれる結果となりました。
その勝利者インタビューでは
顔面蒼白とはこの事だと思わせるような
なんとも言えない表情で
「ご迷惑をお掛けしました。」
と謝罪していました。
本人も前検前のYouTube LIVEで
「グランプリより地元SGの方が取りたい想いが強い」
と発言しているくらい地元SGを勝ちたかったのでしょう。
シリーズリーダー瓜生正義
このシリーズを牽引してきたのは
瓜生正義でした。
引いたモーターは2連対率36.6%の
中堅クラスでしたが
流石の調整力で戦える足に仕上げました。
瓜生は初日のドリームを4着とすると
2日目には連勝し
3日目も2着とし
得点率トップを走ります。
4日目の6枠を4着
2枠を2着とまとめ
シリーズリーダーを守り切り
得点率7.83で予選を終えました。
準優勝戦も
インから08のトップスタートで
イン逃げ快勝し
優勝戦1枠を自力で手にしました。
しかも瓜生正義はこの準優勝戦勝利で
通算勝利数が1999勝とし
優勝戦を勝てば
5年連続SG優勝と2000勝達成に
王手をかけて臨むこととなりました。
準優勝戦
結果的には3レースともにイン逃でした。
やはりSGクラスでエンジンが良く
進入も乱れないとなると
インコースが強いなと感じた
3レースでした。
11レースでは高野哲史が
SG初出場初優出を決め
12レースでは枝尾賢が
SG初優出を決めました。
ピックアップするのは10レースです。
2着競りがとても凄くて
SGの準優勝戦に
ふさわしいレースでした。
1周1マークは茅原が先マイし
峰が差しで追走も
軽く引き波にハマり後退します。
3コースから
桐生も2番差しを選択し
4コースから西山が
まくり差して追走の形となりました。
この時点では
桐生と西山の優出争いかと思われましたが
峰も4着から必死の追走をします。
2周1マークでは
3艇による優出争いに変わるも
少し桐生が優勢でした。
2周2マークで
桐生が少しターンマークを外します。
すかさずその狭い隙間に
西山、峰の両選手が雪崩れ込みました。
最内差しの峰がターンマークに接触し
外に流れる形となり
その外で旋回していた
西山、桐生が煽り受ける形となりました。
ここで優出争いは決着し
峰選手が優勝戦に
駒を進めたレースでした。
このレースは賛否両論ありましたが
超一流レーサーの卓越した技術の応酬だったと思います。
水上の格闘技とまで言われている
ボートレースですから
熱いレースが観れて
本当に感動しました。
優勝戦
迎えた優勝戦は
1号艇 瓜生 正義
2号艇 山口 剛
3号艇 茅原 悠紀
4号艇 峰 竜太
5号艇 枝尾 賢
6号艇 高野 哲史
通算2000勝のかかった
瓜生正義が一番人気に押された一戦は
本番は3カドにした茅原が
06のトップスタートを切り
内2艇を絞りまくりを仕掛けるも
2コースの山口が抵抗します。
行き場をなくした山口が瓜生につけまいを放つも
すかさず瓜生は抵抗し
瓜生、山口は大競りとなり
3コースから差しに変化した茅原の懐から
峰が2番差しの形で最内を飛び込みます。
バックは内から峰、茅原と並走状態も
2マーク先取りした
峰竜太が優勝しました。
峰竜太選手本当におめでとうございます。
最後に
今回は峰竜太選手の優勝で幕を閉じましたが
本当に無類の強さを誇っています。
これでSGは通算3回目の優勝となりました。
冒頭にも書いた
野中和夫氏が持つ
年間最多優勝記録の更新や
年間最多勝率など
我々はとんでもないものを
目の当たりにする可能性が出てきました。
優勝戦での3カドから一発勝負に出た
茅原選手の06スタートや
山口選手の意地のつけまいや
2000勝のかかった瓜生選手の決死の先マイなど
本当に優勝戦にふさわしいレースでした。
選手の皆さん本当にお疲れさまでした。
そしてありがとうございました。
そしてこれらも我々ファンを感動させてください。